「千年の巨神」「ぼくのレストラン」をはじめとするソーシャルアプリゲームの企画・開発・運営を行う株式会社enish。ソーシャルゲーム界では非常に稀ともいえる継続プレイ期間最長4年という記録をもつ同社は、マーケット動向を把握しながら企業として上昇かつ安定化をはかるため、予約トップ10を導入し業務の円滑化および活性化に成功した。今回は、同社のマーケティング部門の岸氏、山口氏に予約トップ10の活用法を伺った。
運営の分析力を最大の強みとして継続率が高いゲーム開発に取り組む
―御社の事業内容についてお聞かせください。
2009年のミクシーオープン化に伴い、ソーシャルゲーム「ぼくのレストラン」でソーシャルゲーム界に参入いたしました。ソーシャルゲーム初期の頃から参入している企業として運営しています。
―競合他社が多い業界において御社の強みや特徴をお聞かせください。
山口さん |
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リリースしてすぐ一気にヒットをするようなゲームというより、じわじわと伸びていく安定上昇型のゲーム開発を強みとしています。「ぼくのレストラン」「ガルショ☆」「ドラゴンタクティクス」はブラウザゲームですが、おかげさまでリリースから4年目を迎えており、持続性があるゲームを安定的に開発できることが特徴かと。
その秘訣が、運営の分析力。リリースしたゲームの結果の振り返りを重要視し、都度データで分析しフィードバックを繰り返し行っていることが最大の強みにつながっています。創業者ふたり(安徳氏、公文氏)がもともとエンジニアでデータ分析を強みとしているということもあって、その経験やノウハウが現在のenishに活かされており、そういった点が他社にはない持ち味や強みになっていると感じています。
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無償サービスがきっかけで導入した予約トップ10の機能が強力なサポーターに
―予約トップ10を導入するきっかけをお聞かせください。
岸さん |
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「千年の巨神」のリリース前から、事前登録機能を利用するようになり、そこからリリース後のプロモーションという流れでサービスを使うようになりました。他社の同種サービスもありましたが、予約トップ10が無償でサービスを提供していたことが大きな理由です。また、事前登録のガチャ機能の提供やスクリーンショットの検証も新機能として追加されたことも導入の決め手となりました。
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―導入するまでのリリース時の悩みなどをカバーしてもらおうといった思いはありましたか?
岸さん |
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「千年の巨神」のひとつ前のアプリをリリースする際、自社サイトで事前登録を行っていましたが、ともかく運用が難しくシリアル発行からユーザー様へのリアルインセンティブ配布など、さまざまな機能をより効率的に回す手法を模索している状態であったこともあり、無償ということでトライしました。
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山口さん |
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また、弊社は今後アジア展開をしていくので、アジアに強いバックボーンを持つアドウェイズさんには韓国や中国市場に参入するにあたってのバックアップも期待しています。
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アドウェイズ 担当者 |
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弊社の広告担当の執行役員と御社のご担当者様が韓国で出会い、サービスをご紹介させていただいたところそこからスタートした経緯があるんですね。弊社と非常にベクトルが似ているので、「お互いにがんばっていこう」というシナジーが生めるイメージは弊社でも持っています。
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―他社事前予約アプリはやはり比較検討材料にはなっていましたか?
岸さん |
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確かにありましたが、予約トップ10は機能が優れていました。ユーザー様のコメントに対して返信ができたり、リリース後のプッシュ通知、お知らせ機能など、さまざまな機能があり、しかも無償で使える。これは非常に魅力的でした。
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山口さん |
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「事前予約は、予約トップ10」というような業界としての認識もありますね。
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アドウェイズ 担当者 |
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事前予約という概念をはじめたのが、実は弊社なんです。そこから各社様いろいろリリースされていますが、うちは少し先をいっているかな、と。弊社としても「うちにおまかせください」という自信や強みとしておすすめさせていただいています。enish様には、今年6月に予約トップ10がリニューアルしてオプション機能が付加されたタイミングでご利用いただき、そういったご縁も感じております。
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―ユーザーフィードバックを大事にしているenishにとってニーズが合致したということでしょうか。
岸さん |
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ユーザー様の生の声が聞ける、事前登録での温度感や期待感が得られるのは大きいですね。プロダクト側にもそれが伝わると、作る側のやりがいにもつながります。
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事前登録ユーザー数は万単位で変化、かつマーケティングの役割も果たしてくれている。
―予約トップ10導入前と後での、事前登録ユーザー数の違いをお聞かせください。
岸さん |
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弊社の場合は、使用以前と比較すると万単位で違ってきています。登録するユーザー様も予約トップ10に集まるんですね。非常に良いポジションに予約トップ10があるな、と感じています。
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山口さん |
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事前予約を行うゲームが増えているので、人を集めるのが大変になってきているんですね。なので、そういった意味でも予約トップ10には助けられています。
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―事前予約に関する業務がアウトソースできたこと以外で、予約トップ10を導入してからの大きな違いをお聞かせください。
岸さん |
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他社の動きが見れるようになったのは大きいです。弊社以外のアプリに対しての温度感などがわかります。マーケティングの役割も予約トップ10が果たしてくれていますね。
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社内の活性化やモチベーションアップ効果まで
―ご担当者様ベース以外で、社内全体としての予約トップ10やアドウェイズに対しての声をお聞かせください。
岸さん |
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予約トップ10は社内全員共有できているので、今何位かなど確認できるんですね。「千年の巨神」では1位になったとき、非常に社内全体で盛り上がりました。社内の活性化に一役買ってくれています。
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山口さん |
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本当にすごく盛り上がりましたね。画面は、社内チャット、SNS(Facebook、Twitter)などで共有し、みんなで見れるようにしているんです。
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岸さん |
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開発段階、特にリリース前でがんばっているチームは、「自分たちもがんばろう!」というモチベーションアップにもつながる。そういった面でも非常にありがたい存在です。数値やデータにはっきりと表れるとよくわかるようになるんで、視覚的効果もありますね。
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今後の展開として、動画機能やアンケート機能への期待
―今後、予約トップ10に期待しているサービスをお聞かせください。
岸さん |
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動画にはとても期待しています(インタビュー時はリリース直後)。弊社ではタレントのかたに実際にプレイしてもらい映像を出しているのですが、それを予約トップ10内でも流せたらいいな、と。動画を見せることができると、文字だけの説明よりユーザー様の理解度が上がり訴求効果もある。さらに、動画を見たユーザー様に「もっとこんな感じになったらいい」という意見を出してもらい、ユーザー様自身もプロダクトに参加している、ゲームを一緒に作り上げているという感覚になってくれたら、と。リリース後の継続率や課金率にもつながるので、とても期待値が高いです。
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―継続率に対して期待するサポート機能をお聞かせください。
岸さん |
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「千年の巨神」には200種類以上のモンスターが登場しますが、弊社では「どのモンスターが一番?」とアンケートを実施していました。そういったことが予約トップ10内でもできるといいですね。1位になったモンスターに投票したユーザー様には、事前登録のインセンティブとしてそのモンスターのアイテムがもらえるなどすると盛り上がるのでは、と。
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山口さん |
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さらにTwitterと連携して拡散できるといいですね。弊社のアプリは事前登録期間が長いので、登録したけど忘れられてしまうということを防ぐため、その期間のユーザー様に対するアクション機能が多くほしいです。リリースに向けて期待感が高まるし、アンケートなどでユーザー様自身が参加すると余計に楽しみに待ってもらえるだろうな、と。今の時代は双方向性がとても大事なので、そういった機能に期待しています。
あとは、ユーザー属性が見れるとうれしいですね。「このユーザー様は他にこんなアプリにも登録している」などが確認できると、マーケット分析においてこちらとしてはありがたいです。
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マンパワーとしてのサポート体制にも大満足!きめ細やかさはさすが「義理と人情」の会社だと実感。
―マンパワーとしてのサポート体制への実感や、今後期待してるサポートをお聞かせください。
岸さん |
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御社のサポート体制にいつも感嘆致しております。。うちの無茶ぶりにも完全に応えてもらえるので(笑)、本当にこれはありがたいです。アフターケアも行って頂いておりますので、逆に申し訳ないくらいです(笑)。
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―会社に対して、人に対しての安心感があるということでしょうか。
岸さん |
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すごく親身になってこちらのことを考えてくれているのがわかりますね。担当同士が信頼関係で結ばれています。サポートしてもらっている充実感を感じられるのはうれしいですね。
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かゆいところに手が届く機能とサービス内容に加え、ユーザー数増加もおすすめポイント。
―他社に薦められる予約トップ10のポイントをお聞かせください。
岸さん |
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いや、正直、非常に良いので他社様にはおすすめしたくないんです(笑)。みんなに使われると困る(笑)。 |
アドウェイズ 担当者 |
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これは弊社としてはうれしい悩みですね(笑)。最高の褒め言葉です。御社のリリース時は質や数も良かったように感じましたが、他社様の同様のサービスより良かったですか? |
岸さん |
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その後のアプリ展開率も高かったですね。なので、そういう意味でも導入して非常に良かったと実感しています。 |
アドウェイズ 担当者 |
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予約トップ10のユーザー数もおかげさまで順調に伸びておりまして、月間10万人以上の規模で新規登録が増えております。新規ユーザーがどんどん入ってきているので、そこも弊社サービスの強みかと。ユーザー数が伸びないと事前予約としても飽和してしまいますが、増加の一途を辿っております。 |
―最後に、利用する側としてユーザー数増加などにより今後の期待も高まると感じることはありますか?
岸さん |
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すでに事前登録だけでなく後のフォローもしてもらっていますが、先ほども申し上げた通り、今後アジア展開を控えている弊社としては御社の海外展開にも期待しています。予約トップ10自体のボリュームが増えれば、アプリを登録すると当然こちらのボリュームも増える。弊社が良いアプリをお渡しし、逆に御社から良いユーザー様を登録してもらう。シナジー効果でうまく循環すればお互いにメリットがあるかと実感しています。
アジア展開など非常に方向性が似ているところも期待値が高い部分ですので、両社にとって良いお付き合いを継続していければと思っております。
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■株式会社enish(エニッシュ)について http://www.enish.jp/
2009年設立。東証一部上場。
「ぼくのレストラン2」「ガルショ☆」「プラチナ☆ガール」「ボクらのポケットダンジョン2」など、ソーシャルプラットフォーム向けソーシャルアプリの企画・開発・運用を行っている。